特集 子どもと不安
企画の言葉
石﨑 優子
1
1関西医科大学総合医療センター小児科
pp.605-605
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/ch.0000001314
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コロナ禍,メディアから流れてくる戦争の画像,円安と物価高が家庭に与える影響など,近年の私たちの生活の周りには,大人も子どもも不安になることが溢れています。特に新型コロナウイルス感染症拡大下の生活では,人とかかわると感染するのではないか,休校の間に勉強が遅れていくのではないか,学校に戻った後に友だちができるのか,など子どもたちの周りにいくつもの不安が渦巻いていました。このように考えると,不安は子どもにとってまるで百害あって一利なし,のように感じます。しかし,そうではありません。不安は私たちが生きていくうえで欠かせないものです。草食動物は肉食動物から襲われる不安を感じ,わずかな気配も察しなければ生き延びることはできません。人間もかすかな異臭や角を曲がってくる車の音に気づくことで,危険から逃れることができるのです。

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