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小児期逆境体験者は,年少時には医療機関の利用が少ないが,青年期以降になると逆に利用頻度が高くなる
榊原 洋一
1
1お茶の水女子大学名誉教授
pp.231-231
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/ch.0000000812
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小児期逆境体験(Adverse Childhood Experiences:ACEs)は虐待,ネグレクト,保護者の離婚,家族内の精神疾患,いじめなどの複数の体験の総称で,経験したACEsの量(種類)とその後の子どもの身体発達,精神発達や身体疾患,メンタルヘルスとの間に有意な関連があることが明らかになっている。さらにACEsは小児期だけでなく,青年期,さらに成人期の精神疾患や身体疾患の頻度の間にも有意の関連があることがわかっている。
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