特集 歯周病が及ぼす全身疾患への影響
歯周病の病因と特徴 歯周病の分類と特徴
林 潤一郎
1
,
三谷 章雄
1愛知学院大学 歯学部歯周病学講座
キーワード:
外傷性咬合
,
歯周炎
,
歯周疾患
,
歯肉炎
,
分類
Keyword:
Gingivitis
,
Periodontitis
,
Periodontal Diseases
,
Dental Occlusion, Traumatic
,
Classification
pp.1119-1123
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022350903
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<Headline>1 歯周病は、歯を支える歯周組織の異常や破壊を伴う疾患の総称である。主な疾患は、細菌性プラークが原因となるプラーク性歯肉炎と歯周炎、過度な咬合力が原因となる咬合性外傷などがある。2 プラーク性歯肉炎は歯肉にのみ炎症が限局している状態を指し、歯周炎は、炎症が深部まで波及し歯根膜や歯槽骨といった組織の破壊を伴う状態をいう。3 歯周炎は、進行が緩慢で一般的な慢性歯周炎と急速に破壊が進行するまれな侵襲性歯周炎に分類されるが、近年、両者の区別をなくした新分類が報告された。4 歯周炎の新分類では、重症度を評価するステージングと進行速度を評価するグレーディングの組み合わせで疾患の状態を診断する。
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