投稿論文 原著
糖尿病性末梢神経障害を有する患者における足潰瘍再発生因子の検討
井野 康
1
,
牧 希光枝
,
右田 尚
,
守永 圭吾
,
力丸 英明
,
清川 兼輔
1久留米大学医療センター 足病変・皮膚潰瘍治療外来
キーワード:
肢切断術
,
糖尿病性ニューロパチー
,
瘢痕
,
糖尿病性足部疾患
,
足底板
,
足底圧
Keyword:
Amputation, Surgical
,
Diabetic Foot
,
Diabetic Neuropathies
,
Cicatrix
pp.1334-1342
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022051431
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当院で治療した糖尿病末梢神経障害を有する患者20例23足(男性14例、女性6例、平均年齢62歳)を対象に、歩行時の足圧最大値の分布と術後の瘢痕の有無に着目した。先発潰瘍治癒後の経過を調査し、続発する潰瘍発生の要因について検討した結果、足圧増加へ直接関与する体重、BMI、除圧装具の中断や未使用が続発潰瘍の発生に影響しており、フットウェア使用継続の重要性が確認された。特に瘢痕の部位と高い足圧の部位が一致する例では、続発潰瘍発生の影響が顕著にみられた。
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