特集 血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望
各種血管炎の診断・鑑別診断と治療 巨細胞性動脈炎
天野 宏一
1
1埼玉医科大学総合医療センター リウマチ・膠原病内科
キーワード:
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
鑑別診断
,
巨細胞性動脈炎
,
アルゴリズム
,
重症度指標
,
パルス療法(薬物療法)
,
Tocilizumab
,
病態生理
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Giant Cell Arteritis
,
Methylprednisolone
,
Severity of Illness Index
,
Algorithms
,
Prednisolone
,
Pulse Therapy, Drug
,
Tocilizumab
pp.1393-1396
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021369517
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Headline>1 巨細胞性動脈炎は、主として高齢者に発症する原因不明の血管炎で、主に頭頸部の大血管を侵すが、大動脈やその分枝の大型血管もしばしば侵される。2 病理組織所見で、血管壁に多核巨細胞を伴う炎症性細胞浸潤を認める。3 臨床的には、側頭動脈の怒張と疼痛(頭痛)、眼動脈病変による視力障害が問題となるが、大動脈とその分枝である大型血管の動脈瘤などもみられる。4 診断は、1990年の米国リウマチ学会の分類基準に従い行われているが、改訂が必要である。5 治療の基本は高用量ステロイドだが、治療抵抗例ではトシリズマブの併用が有効である。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.