特集 β遮断薬 これまで集積されたノウハウと薬物治療の最前線
小児・妊婦におけるβ遮断薬 いつ・どの患者に・どう使う?留意点は? 妊婦におけるβ遮断薬の考え方と使い方
田中 佳世
1
,
田中 博明
,
池田 智明
1三重大学 大学院医学系研究科産科婦人科学
キーワード:
Marfan症候群
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
降圧剤
,
徐脈
,
心筋疾患
,
新生児疾患
,
心臓疾患-先天性
,
心不全
,
胎児発育遅滞
,
低血糖症
,
妊娠合併症-心臓血管系
,
妊娠高血圧症候群
,
不整脈
,
妊産婦死亡率
,
服薬指導
Keyword:
Arrhythmias, Cardiac
,
Bradycardia
,
Marfan Syndrome
,
Hypoglycemia
,
Fetal Growth Retardation
,
Cardiomyopathies
,
Heart Defects, Congenital
,
Heart Failure
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Adrenergic beta-Antagonists
,
Pregnancy Complications, Cardiovascular
,
Maternal Mortality
,
Antihypertensive Agents
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
pp.2981-2986
発行日 2020年8月5日
Published Date 2020/8/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020348690
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<Key Points>◎妊娠中であっても、β遮断薬を必要とする病態が存在し、その多くが循環器疾患合併妊娠である。◎循環器疾患合併妊娠は、妊娠中の心血管イベントのハイリスク群であり、β遮断薬が心血管イベントの予防ならびに治療に用いられる。◎循環器疾患合併妊娠はわが国の母体死亡原因の第4位であり、妊娠中の心血管イベントの予防・治療は重要である。◎妊婦へβ遮断薬を使用する際は、母体と胎児に対するリスク・ベネフィットを医療者だけでなく、患者本人も理解しておく必要がある。◎患者本人が"赤ちゃんに影響があるから、不安だから"などという妊娠特有の理由で安易な自己中断をしないような服薬指導を行う。
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