特集 コモンディジーズとしての骨粗鬆症診療
総論 骨粗鬆症の基礎知識 FRAXによる骨折リスク評価とスクリーニングへの応用
山本 憲男
1
,
土屋 弘行
1金沢大学 大学院医薬保健学総合研究科先進運動器医療創成講座
キーワード:
骨密度
,
多機関医療協力システム
,
地域社会薬局サービス
,
リスク評価
,
骨密度維持剤
,
骨折-骨粗鬆症性
,
外来診療
Keyword:
Community Pharmacy Services
,
Bone Density
,
Multi-Institutional Systems
,
Risk Assessment
,
Ambulatory Care
,
Bone Density Conservation Agents
,
Osteoporotic Fractures
pp.1135-1140
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020380025
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<Headline>1 FRAXは、WHOが開発した骨折リスクの評価ツールである。電卓様計算機、webサイト、アプリなど多くの媒体を通じ、無料で使用することができる。2 FRAXに使用者制限はなく、医師に限らず誰でもが使用可能である。簡単な問診項目に回答するだけで、簡便に骨折確率を算出することができ、また骨粗鬆症のスクリーニングツールとしても有用と考えられる。3 %YAM(80)値に対するFRAXカットオフ値を検討した5の法則は、地域における骨粗鬆症治療連携や、外来患者の骨粗鬆症精査への動機づけなどに幅広く活用されている。
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