特集 インバウンドに備える
医療インバウンドの実際 総合診療医がほぼ100%の外国人に対応できる理由
谷口 恭
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1太融寺町谷口医院
キーワード:
医師-患者関係
,
医療周辺従事者
,
国際保健
,
外国人
,
受付係
,
総合診療医
,
通訳
Keyword:
Global Health
,
Physician-Patient Relations
,
Medical Receptionists
,
Allied Health Personnel
,
General Practitioners
pp.907-912
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020331350
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<Headline>1 母国語が英語でない外国人も英語が通じることが多く、筆者の経験では外国人患者の99%は英語(か日本語)で対応可能である。2 初診時に十分な時間をとるスタイルの総合診療医(general practitioner)であれば、日本人患者と診察時間は変わらない。3 不足しているのは「多言語の医療通訳」ではなく「英語のできる受付」である。受付が電話も含めて英語で対応しinvoiceなどの書類作成をすれば外国人医療に伴う大半の問題は解決する。4 英語も日本語もできず母国語が読めない外国人の場合は医療通訳に頼ることになる。NPOなどの協力もときに必要となる。5 外国人であったとしても「医療はサービス業ではなく検査や薬は最小限にすべき」という基本方針は遵守すべきである。
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