特集 医療情報の利活用 現在と未来
III.医療データベース 薬剤臨床研究
中村 秀文
1
1国立成育医療研究センター 研究開発監理部
キーワード:
医療情報学
,
薬物療法
,
臨床試験
,
治療成績
,
登録
Keyword:
Treatment Outcome
,
Medical Informatics
,
Registries
,
Clinical Trials as Topic
,
Drug Therapy
pp.1589-1593
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023018681
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
▼薬剤の有効性を評価する介入試験の実施の際には,対象とする疾患の自然歴情報が必須である.▼自然歴情報には,有効性等のバイオマーカーの経時的変化の情報が格納されている必要がある.▼医師の有効性評価は,特定の症状・検査値ではなく,複数の指標の時間的変化で行われている.▼AIを活用すれば,有効性評価指標は症状・検査値等の関数として示すことができるようになろう.▼既存のレジストリには,医薬品評価に必要な情報が不足しているものが多い.▼医療情報の構造化されたデータベース化がすすめば,薬剤臨床研究の質も飛躍的に向上する.
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.