特集 医療情報の利活用 現在と未来
IV.診療支援システム 診療支援システムの全体構想
森川 和彦
1
,
矢作 尚久
1東京都立小児総合医療センター 臨床研究支援センター
キーワード:
臨床研究・疫学研究
,
医療記録システム
,
臨床意思決定支援システム
Keyword:
Epidemiologic Studies
,
Medical Records Systems, Computerized
,
Decision Support Systems, Clinical
pp.1595-1603
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023018682
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
▼医療,特に小児医療は,子どもの成長発達から個々の特異的疾患に至る全人的医療を求められ高度な診療技術とともに患者・家族に寄り添った生活の支援や指導を要する.▼診療支援の理想は,個人の状態に応じて患者が最適な「タイミング」で医療サービスとマッチングされ,個人に手を差し伸べ生活をアシストすることである.▼診療支援の実現には,日常診療を支援するアプリケーション等技術の一般化と個人の健康・医療・生活等の情報を統合・再構成し,患者個人の意思に基づく流通制御・利活用環境の整備が必須である.▼情報流通基盤は医療のあり方を再定義し,医療現場の支援のみならず,臨床研究や医薬品・医療機器の開発から物流,さらには社会保障制度をも変革させ,効果・効率的な社会を創造する.
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.