特集 血液・腫瘍疾患、急ぐべきときは「今」-oncologic emergencyを知ろう
血液・腫瘍疾患を疑う検査結果とその対応 白血球増多
荒川 ゆうき
1
1埼玉県立小児医療センター 血液・腫瘍科
キーワード:
骨髄検査
,
鑑別診断
,
全血交換輸血
,
白血球増加症
,
白血球除去法
Keyword:
Bone Marrow Examination
,
Diagnosis, Differential
,
Leukocytosis
,
Exchange Transfusion, Whole Blood
,
Leukocyte Reduction Procedures
pp.789-794
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022248112
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▼末梢血中の白血球数が50,000~100,000/μL以上を超える状態を「著明な白血球増多症」とよび、おもな原因は白血病である。▼著明な白血球増多症は、白血球停滞をきたしやすく様々な症状を引き起こすoncologic emergencyの状態であり、特に頭蓋内出血と呼吸障害に注意が必要である。▼著明な白血球増多症を伴う白血病に対しては、原疾患の治療を急ぐとともに、白血球停滞を認める場合には白血球アフェレーシスあるいは交換輸血による白血球除去が考慮される。
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