特集 発生学から考えてみよう!小児の先天疾患
鼠径ヘルニア、陰囊水腫、精索水腫
藤村 匠
1
,
上牧 勇
1国立病院機構埼玉病院 小児外科
キーワード:
陰嚢水瘤
,
鑑別診断
,
鼠径ヘルニア
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Testicular Hydrocele
,
Hernia, Inguinal
pp.1111-1116
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021292929
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●小児鼠径ヘルニアは99%以上が外鼠径ヘルニアであり、小児期に手術を要する疾患のなかで最も多い。●男児小児外鼠径ヘルニアは、精巣下降に伴って形成される腹膜鞘状突起の開存が原因。●女児小児鼠径ヘルニアは、子宮円靱帯の下降に伴って形成されるNuck管開存が原因。●小児非還納性外鼠径ヘルニアは、発生要因に従って腸管を用手的に整復することが基本。●自然閉鎖が期待できる1歳を超えた場合は、内鼠径輪付近で腹膜を結紮する手術を行う。
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