特集 学童期の神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
主要疾患に対する専門診療 一般小児科医が知っておきたいこと 神経発達症(発達障害)
井上 祐紀
1
1東京慈恵会医科大学 精神医学講座
キーワード:
発達障害
Keyword:
Developmental Disabilities
pp.107-113
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021085358
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●学童期に顕在化する神経発達症を有する小児の場合、知的発達の遅れなど定量的な検査ではかることができる指標が少なく、臨床的に定型発達とされる小児と質的に明瞭に弁別することが困難なことが多い。●実際の面接では診断をつけるよりも先に小児の(1)機能レベル、(2)認知機能の特性、(3)自己評価を見立てたうえで疑わしい診断に目星をつけ、操作的診断基準にのっとって診断を確定していく手順を紹介する。●神経発達症をもつ小児の生きにくさを理解して初期対応を工夫するためのコツを診断カテゴリー別に紹介する。
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