特集 NICU卒業生の予後と診療のポイント
代表的な新生児疾患 低酸素性虚血性脳症(HIE) 低体温療法を受けた児を中心に
柴崎 淳
1
1神奈川県立こども医療センター 新生児科
キーワード:
Apgarスコア
,
磁気共鳴スペクトロスコピー
,
危険因子
,
血液ガス分析
,
MRI
,
新生児疾患
,
低体温療法
,
脳波記録法
,
予後
,
低酸素性虚血性脳症
,
けいれん性発作
Keyword:
Blood Gas Analysis
,
Hypothermia, Induced
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Prognosis
,
Seizures
,
Magnetic Resonance Spectroscopy
,
Electroencephalography
,
Risk Factors
,
Apgar Score
,
Hypoxia-Ischemia, Brain
pp.1147-1152
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020360826
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●低酸素性虚血性脳症の病態は経時的に変化するため、出生後の時間変化に応じて、適切な予後評価を経時的に行うことが重要である。●新生児期の臨床経過と脳MRI所見から重症の後遺症については適切な予後予測が可能であるが、一方で軽度の認知発達障害や言語発達の問題についての予測には限界がある。●脳MRI、特にMRスペクトロスコピーが、最も将来の発達予後予測の精度が高い。●軽症の低酸素性虚血性脳症での神経学的後遺症や冷却の効果については十分な研究がない。
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