特集 研修医必携!心電図判読のコツ
心電図の見かた 心房負荷
佐藤 誠一
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1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 小児循環器内科
キーワード:
心臓疾患
,
心電図
,
心房
,
基準値
,
圧負荷(心臓)
,
容量負荷(心臓)
Keyword:
Heart Diseases
,
Heart Atria
,
Reference Values
,
Electrocardiography
pp.571-572
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020220688
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●P波は心房の脱分極を体表面から記録したものである。●心房興奮は洞房結節から始まり、右房に興奮ついで左房に伝達される。P波は3部から構成され、前1/3は右房興奮を、後1/3は左房興奮で、中1/3は左右両房の興奮を表現する。●正常値はII誘導で波高は0.25mV未満、幅は0.10sec未満である。●先鋭で高いP波は右房負荷(肺性P)、V1、V2で後半が陰性でV6で後半の高いP波は左房負荷(僧帽P)を考える。●漏斗胸などの胸郭変形でも、V1のP波後半が陰性になりやすい。
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