症例報告
突発性発疹を契機に発症したparoxysmal tonic upgaze of childhoodの1例
長堀 由香里
1
,
宮田 世羽
,
木内 善太郎
,
楊 國昌
1杏林大学 医学部小児科
キーワード:
眼球運動障害
,
発疹-突発性
Keyword:
Ocular Motility Disorders
,
Exanthema Subitum
pp.543-546
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020165003
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症例は8ヵ月の女児。発熱に伴い、発作性に両眼球が約1秒間上転し、その後急速に下転する動きが出現し反復した。病日5に解熱と同時に発疹が出現し、異常眼球運動は自然に消失した。臨床経過と各種検査結果から、突発性発疹に伴うparoxysmal tonic upgaze of childhoodと診断した。一般に予後は良好だが、基礎疾患がある例では発達遅滞を呈する可能性が高いため、精査と慎重な経過観察が重要である。
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