特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第12章)精神科 摂食障害
佐藤 薫子
1
,
吉内 一浩
1東京大学医学部附属病院 心療内科
キーワード:
嘔吐
,
下剤
,
甲状腺疾患
,
神経性やせ症
,
妊娠合併症
,
病歴聴取
,
無月経
,
利尿剤
,
るいそう
,
紹介と相談
,
物質関連障害
,
評価基準
,
計画外妊娠
,
神経性過食症
Keyword:
Cathartics
,
Thyroid Diseases
,
Vomiting
,
Referral and Consultation
,
Substance-Related Disorders
,
Pregnancy Complications
,
Diuretics
,
Emaciation
,
Medical History Taking
,
Amenorrhea
,
Anorexia Nervosa
,
Pregnancy, Unplanned
,
Bulimia Nervosa
pp.436-441
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140494
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>・体重減少性無月経の場合や、急激な体重減少がある場合には、原則として月経を起こさせる治療は行わず、体重回復を優先させる。・神経性やせ症による甲状腺機能低下では、甲状腺ホルモン補充療法自体が体重減少につながるため、ホルモン補充はせずに体重回復を優先させる。・神経性やせ症の既往がある場合でも妊孕性は保たれているため、無月経・月経不順であっても妊娠する可能性があることを情報提供する必要がある。・妊娠前に摂食障害の既往がある女性は、妊娠により摂食障害の症状の再発や増悪の可能性があり、摂食障害症状の推移のフォローも必要である。・BMI18.5kg/m2未満の場合や急激な体重減少が認められる場合、専門家に紹介することが望ましい。・コントロールの喪失を伴う過食、自己誘発性嘔吐、下剤・利尿剤の乱用などの排出行動がある場合は、専門家に紹介することが望ましい。
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