特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第1章)新生児科・小児科・新生児外科 胎児の口唇口蓋裂
岡部 圭介
1
,
貴志 和生
1慶應義塾大学医学部形成外科学
キーワード:
口蓋裂
,
口唇裂
,
出生前診断
,
器官形成
,
顎裂部骨移植
Keyword:
Cleft Lip
,
Cleft Palate
,
Prenatal Diagnosis
,
Alveolar Bone Grafting
,
Organogenesis
pp.91-96
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140436
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<産婦人科医におさえてほしいポイント>・出生前に口唇口蓋裂が判明した場合には、形成外科や、場合によっては臨床遺伝学センターなどの治療や検査、カウンセリングの専門部署において面談することを勧める。・治療や予後に関する情報を得ることにより、両親の精神的ストレスが軽減され、周術期や出産後の治療へ前向きに取り組むことができるようになることが報告されている。・他の合併異常の有無は予後に大きく関連することが多い。・口唇口蓋裂に対する治療は、出生後から患者の成長に合わせた段階的な手術治療が中心となる。産科、小児科、歯科・口腔外科、耳鼻咽喉科(言語聴覚士)、形成外科、麻酔科を含めた集学的治療が行われる。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.