特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第1章)新生児科・小児科・新生児外科 母体糖尿病から生まれた新生児の管理
久保井 徹
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1国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター 新生児内科
キーワード:
呼吸障害
,
心筋疾患
,
新生児疾患
,
胎児発育遅滞
,
多血症
,
低カルシウム血症
,
低血糖症
,
肥大
,
巨大胎児
,
高ビリルビン血症-新生児
,
低マグネシウム血症
,
糖尿病母体児
Keyword:
Hypertrophy
,
Hypocalcemia
,
Hypoglycemia
,
Fetal Growth Retardation
,
Cardiomyopathies
,
Fetal Macrosomia
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Polycythemia
,
Respiration Disorders
,
Hyperbilirubinemia, Neonatal
pp.36-39
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140426
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>やはり妊娠中の母体血糖コントロールを厳密に管理することに尽きるが、実際はコンプライアンスや社会的な問題等で、適切な管理ができないままに分娩に至ることもある。また厳密な血糖管理をしていても、本稿であげた児のリスクは潜在的に存在する。注意が必要なポイントがたくさんあるように感じるかもしれないが、検査・診断が簡便で治療方法があり、永続的な後障害の可能性がある重症の低血糖だけは見逃さないようにしたい。ポイントはこまめな血糖測定を生後しばらくの間続けることである。いつもは2時間値で終了していたチェックをもう少しだけ長めにして欲しい。そして、最も重要なポイントは丁寧な診察・モニタリングをすることである。児にいつもと違うサインがあれば、血糖測定を怠らないようにお願いしたい。
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