特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第1章)新生児科・小児科・新生児外科 新生児のショック
松崎 陽平
1
1横浜市立市民病院 小児科
キーワード:
ショック
,
新生児疾患
,
大動脈縮窄症
,
副腎機能低下症
,
新生児敗血症
,
新生児蘇生法
Keyword:
Aortic Coarctation
,
Neonatal Sepsis
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Shock
,
Adrenal Insufficiency
pp.20-24
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140423
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<産婦人科医におさえてほしいポイント>・新生児のショックは初期には可逆的であるが、循環不全と組織低酸素症が長時間になると、臓器障害が不可逆的になるため、的確な診断と搬送までの初期治療が重要となる。・産婦人科医が臨床の現場で遭遇する新生児のショックは(1)循環血液減少性としては母児間輸血症候群、新生児の出血、(2)血液分布異常性としては敗血症、副腎不全、胎児水腫、(3)心原性としては不整脈、先天性心疾患、(4)心外閉塞・拘束性としては新生児遷延性肺高血圧症、緊張性気胸などがある。・新生児のショックには(1)児の頻脈:循環血液の減少や感染症、(2)不整脈、あるいは、(3)先天心疾患など、出生前の胎児超音波検査などで予測が可能な場合も多いが、新生児仮死、新生児遷延性肺高血圧症、緊張性気胸など発症の予測が難しいものもある。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.