特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第1章)新生児科・小児科・新生児外科 黄疸、高ビリルビン血症
高橋 尚人
1
1東京大学医学部附属病院 小児・新生児集中治療部
キーワード:
Glucuronosyltransferase
,
黄疸-新生児
,
核黄疸
,
光線療法
,
全血交換輸血
,
SNPs
,
高ビリルビン血症-新生児
Keyword:
Glucuronosyltransferase
,
Kernicterus
,
Jaundice, Neonatal
,
Phototherapy
,
Exchange Transfusion, Whole Blood
,
Polymorphism, Single Nucleotide
,
Hyperbilirubinemia, Neonatal
pp.14-18
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140422
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>・生後24時間以内の黄疸を見過ごさない 早発黄疸では、原因検索を行う必要もあり、小児科への搬送を行うようにする。・光線療法を開始したら大丈夫なわけではない 治療を開始したら、その12時間後くらいに血清ビリルビン値の改善を確認し、改善していないか増悪するようなら、高次医療機関への転院を考慮する。・哺乳不良、体重減少が強いときにはビリルビンを測定する 生後間もなくは、消化管蠕動が十分でなく初期嘔吐を呈することも少なくない。消化機能が不十分だと腸肝循環が高まり黄疸が増強する。黄疸が増強するとさらに哺乳力が低下する。そのため、生後の哺乳力低下があるときは黄疸についても注意して管理すべきである。点滴で脱水が改善するだけで速やかに完全することも多いので、無理せず小児科転科を検討する。
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