症例
Edwardsiella tardaの経胎盤感染により胎児発育停止、胎児機能不全を認め、新生児早期敗血症に至った1例
永井 あや
1
,
青木 宏
,
五十嵐 恒雄
,
伊藤 郁朗
1国立病院機構高崎総合医療センター 産婦人科
キーワード:
Ampicillin
,
胎児心拍陣痛図
,
Cefotaxime
,
腸内細菌科感染症
,
絨毛膜羊膜炎
,
新生児疾患
,
胎児機能不全
,
胎盤
,
妊娠合併症-感染性
,
感染症垂直伝播
,
敗血症
,
Edwardsiella tarda
,
持続気道陽圧
Keyword:
Cardiotocography
,
Fetal Distress
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Pregnancy Complications, Infectious
,
Chorioamnionitis
,
Cefotaxime
,
Sepsis
,
Infectious Disease Transmission, Vertical
,
Placenta
,
Enterobacteriaceae Infections
,
Ampicillin
,
Edwardsiella tarda
,
Continuous Positive Airway Pressure
pp.253-258
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021121889
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Edwardsiella tarda(E.tarda)は生魚などの摂食や汚染した水によりヒトに感染する。腸炎症状を起こすことがあるが基本的には自然軽快するため感染に気づかないことが多い。しかし基礎疾患をもつ症例では急速に重症化し死亡率は43%と高い。生魚の摂食や海水浴により妊娠中に感染しても母体は無症状であり産科領域ではあまり問題とならないが、母子感染により児は重症化することが多く、母体管理を行う産婦人科医がE.tarda感染を周知し、小児科医と情報共有する必要がある。
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