特集 経験に学ぶCOVID-19診療―見えてきた日本の治療指針
◉治療経験に学ぶ世代別のCOVID-19治療
①若年者
-―ステロイド投与を要したCOVID-19症例・症状が遷延した軽症COVID-19症例
山下 裕敬
1
,
岡 秀昭
2
1埼玉医科大学総合医療センター 総合診療内科・感染症科 助教
2埼玉医科大学総合医療センター 総合診療内科・感染症科 教授
キーワード:
COVID-19
,
若年者
,
重症化リスク
,
遷延する症状
,
mRNAワクチン
Keyword:
COVID-19
,
若年者
,
重症化リスク
,
遷延する症状
,
mRNAワクチン
pp.17-22
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000172
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において,一般的に若年者は重症化リスクが低いと言われている。その中にあっても,肥満や糖尿病などのリスク因子を有している例では,若年者であっても酸素投与やステロイドによる治療を要する場合もあり,より慎重な経過観察が必要である。また,若年者の軽症例であっても,咳嗽や倦怠感などの症状が長期間遷延するケースが報告されており,遷延する症状を防止する治療薬は現時点ではないため,罹患しないことが重要である。国内で接種開始予定のmRNAワクチンに期待が持たれる。
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