特集 インバウンド感染症の外来診療―国際イベント開催時の輸入感染症対策
◉外来診療の基礎知識 インバウンド感染症の疫学と診断・治療
①季節性インフルエンザ・新型インフルエンザ
清水 少一
1
1産業医科大学医学部 免疫学・寄生虫学 講師
キーワード:
季節性インフルエンザ
,
新型インフルエンザ
,
重症化リスク
,
鑑別疾患
,
院内感染防止策
Keyword:
季節性インフルエンザ
,
新型インフルエンザ
,
重症化リスク
,
鑑別疾患
,
院内感染防止策
pp.74-80
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000112
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Summary
季節性インフルエンザは,毎年冬季に流行するが,インバウンド診療においては南半球や熱帯地域から持ち込まれる可能性が常にある。基礎疾患のない若年層ではほぼ自然治癒するが,高齢者や基礎疾患を持つ患者などでは抗インフルエンザ薬の適応である。新型インフルエンザは病原性や発生段階に応じ,最新情報に基づいて対応しなければならないが,診療の基本は季節性インフルエンザのそれを踏襲できるものと推察される。他の患者やスタッフを守るために院内感染防止策にも留意する必要がある。
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