特集 インバウンド感染症の外来診療―国際イベント開催時の輸入感染症対策
◉外来診療の実践知識 症状から捉えるインバウンド感染症の診断・治療
①発熱と痛み
水野 泰孝
1
1グローバルヘルスケアクリニック 院長
キーワード:
インバウンド感染症
,
発熱
,
痛み
,
感染対策
Keyword:
インバウンド感染症
,
発熱
,
痛み
,
感染対策
pp.104-108
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000117
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Summary
インバウンド感染症の多くは特異的な症状がみられる訳ではなく,様々な症状がオーバーラップされて現れることが少なくない。しかしながら,詳細な渡航歴を聴取することに加え,各疾患における特徴的な症状を理解しておくことは,問診を行う上で確定診断への手掛かりになることもある。また,海外から持ち込まれる感染症であっても,基本的な感染対策は標準予防策であり,適切なタイミングでの手指衛生と適切なマスクの装着が重要である。
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