最新知見で挑むMRSA対策
■MRSA感染対策の重点領域❶NICUにおけるMRSA対策
千葉 均
1
1千葉大学医学部附属病院看護部/感染制御部 看護師長
pp.312-317
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000590
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新生児集中治療室(neonatal intensive care unit:以下NICU)は,免疫機能が未熟な新生児に対して集中的な医療を提供する重要な場である一方,医療関連感染症のリスクも高い。特にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は,NICUにおいて保菌から感染へと進展しやすく,時に集団発生(アウトブレイク)に至ることがある。近年の調査や統計データからも,NICUは感染対策上の重点管理領域であることが明らかであり,多職種が連携して行う包括的な予防・対応策が求められている。本稿では,最新の知見や当院での実践を踏まえ,NICUにおけるMRSA対策の要点を整理し,実効性のある対策を考察する。

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