Special feature 物・人・事から組織まで総力で臨む手指衛生戦略
■Introduction
モダン『手指衛生論』
-―手指衛生の基本戦略とこれからの在り方
藤田 烈
1
1国際医療福祉大学 未来研究支援センター 准教授
pp.91-97
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000300
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手指衛生は,感染制御における最も基本的な手技であり,同時に最も重要な対策でもある。全世界の医療機関が,医療職員の手指衛生遵守率向上を目的とする様々な取り組みを実施しているが,その遵守率は概して低く,現在も医療安全,感染対策上の大きな課題として認識されている。本稿では,当該領域のグローバルスタンダードとなっている世界保健機構(World Health Organization:WHO)手指衛生戦略の基本理論を解説し,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響や今後の課題について考察する。
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