特集 インフルエンザ診療スキルアップのための最新レビュー
インフルエンザの病態・治療・予防の最新レビュー 外来患者のインフルエンザ 小児・高齢者から外国人まで
守山 祐樹
1
,
具 芳明
1国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター総合感染症科
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
抗ウイルス剤
,
触診
,
診断用試薬キット
,
麻黄湯
,
外国人
,
外来診療
,
登校制限(感染症予防)
Keyword:
Antiviral Agents
,
Ambulatory Care
,
Influenza, Human
,
Palpation
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Mao-to
pp.276-281
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018048695
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インフルエンザは日本では主に冬季に流行するウイルス性疾患であるが、海外では夏季に流行している地域もある。症状としては発熱、関節痛といった全身症状に加え上気道症状を呈するとされているが、ワクチン接種後の患者ではそれらの症状が陰性のこともあり注意が必要である。何らかの背景疾患を持つ患者においてはインフルエンザ罹患時に合併症を併発するリスクが高い。診断にはインフルエンザ迅速診断キットが広く使用されているが、検査の特性を理解した使用が重要であり、clinical decisionに影響を与える場面で行われる必要がある。治療は抗インフルエンザ薬以外に麻黄湯で効果があったとの報告がある。出勤停止が社会的に大きな意味を持つが、法令などでは制定されておらず個々の対応が必要となる。
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