高齢者の感染症はこう診る-外来・病棟から在宅まで 高齢者で頻度の高い感染症 診断と治療各論
インフルエンザ
内藤 純行
1
,
國島 広之
1聖マリアンナ医科大学 内科学総合診療内科
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
インフルエンザワクチン
,
抗ウイルス剤
,
診断用試薬キット
,
予防接種
,
肺炎-細菌性
,
生活指導
Keyword:
Antiviral Agents
,
Influenza, Human
,
Influenza Vaccines
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Vaccination
,
Pneumonia, Bacterial
pp.787-790
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015016024
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高齢者のインフルエンザは肺炎合併などのこともあり,慎重な対応が必要である.発熱と咳嗽は陽性尤度比の高い症状である.肺炎の原因菌は肺炎球菌やインフルエンザ菌が多く,これらを含む医療・介護関連肺炎のことがある.診断においては,迅速診断キットの限界も理解しつつ,流行状況なども鑑み判断する.薬物治療においてはタイミングが重要であり,発症から48時間以内が有効である.ワクチンの発症防止効果は十分でないものの,重症化防止効果が高いことが知られている.日常生活における呼吸器衛生・咳エチケットの励行および手洗いの励行が肝要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014