日本看護協会
会長の手帳―国際看護師協会インターナショナルワークフォースフォーラムに参加
高橋 弘枝
1
1日本看護協会 会長
pp.7-7
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001433
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3月は年度末でもあり、タスク満載の毎日でした。まずは、スウェーデン・ストックホルムで行われた国際看護師協会(以下:ICN)が主催するインターナショナルワークフォースフォーラム(以下:IWFF)に参加しました。IWFFは1995年にイギリスで初めて開催された「看護就業者フォーラム」を前身とするフォーラムで、開催場所を参加国の持ち回りとして、毎年開催されています。欧米の先進国を中心とした数カ国のICN会員協会、加えて看護・医療系労働組合の代表者が参加しています。日本は3回目の1997年からの参加国です。当初は、「看護職の給与・賃金」に焦点を当てて話し合いを進めてきましたが、徐々に「就業統計の収集と分析」「需給の傾向」「職場の労働安全」「団体交渉」など、看護職の労働問題全般を議題として取り上げるようになりました。近年は、以前からのテーマに加え、世界的な経済危機を受けて、欧州を中心とした緊縮財政の医療への影響や、安全な看護配置とスキルミックス★1などが取り上げられています。今回は、ICNの最新情報の提供と参加各国からのレポートの後、「世界の看護労働の現在の状況と世界の看護について」と「雇用とその確保:何が効果的であるかのエビデンス」「安全な人員配置について」「ストライキ及び紛争について」の4つのセッションが行われ、最後はフォーラムの共同声明の主要論点と合意事項のまとめが行われました。今回も3泊6日の弾丸出張でした。
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