MT Seminar―読んで、見て、深める臨床検査技師のための誌上講義
検査値だけでは決められない “輸血する・しない” の判断
紀野 修一
1
1日本赤十字社 血液事業本部
pp.922-927
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt53090922
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要点
☑献血者の善意である献血血液から製造された輸血用血液製剤の使用には倫理的配慮が求められ,“輸血する・しない” の判断においてはガイドラインを遵守する.
☑通常,“輸血する・しない” の判断には,患者病態の把握と検査値の確認が必要である.
☑術中大量出血,産科危機的出血,重症外傷などによる出血性ショックに対しては,救命のために各々の病態に対応するガイドラインに基づき,検査値にとらわれずに躊躇なく輸血を行う.

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