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今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
—臨床判断値を考える—血清尿酸値の臨床判断値
Clinical decision limits of serum uric acid level
荻野 和秀
1
1鳥取赤十字病院循環器内科
キーワード:
臨床判断値
,
低尿酸血症
,
高尿酸血症
,
痛風
Keyword:
臨床判断値
,
低尿酸血症
,
高尿酸血症
,
痛風
pp.1294-1297
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202499
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Point
●血清尿酸値には性差と年齢差が存在し,男性の血清尿酸値は女性より高値である.男性の高尿酸血症の割合は30〜40歳代にかけて最も高く,女性では50〜60歳代にかけてピークを認める.
●痛風結節合併高尿酸血症の予防医学的閾値としての臨床判断値は6.0mg/dL,治療閾値としての臨床判断値は8.0〜9.0mg/dLが適当と思われる.
●腎障害合併高尿酸血症の予防医学的閾値としての臨床判断値は5.5〜6.0mg/dL,治療閾値としての臨床判断値は7.5〜8.5mg/dLが適当と思われる.
●低尿酸血症における臨床判断値は2.0mg/dLが適当と思われる.
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