基礎から学ぶ 生化学検査の反応タイムコースモニタ解析法
7.矛盾する検査データの解析―CKおよびCK-MBの逆転現象の例
松下 誠
1
1群馬パース大学 医療技術学部 検査技術学科
pp.751-758
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52070751
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◆生化学検査の反応タイムコースモニタを解析するためには,① 吸光度測定の基礎と理論,② 検査法の原理や装置の分析条件,③ 事例と検査データの評価,の3種の異なる視点が必要となる.
◆生化学検査のなかで,総量とその一部を測定する検査が同時に依頼された場合,後者が前者よりも高値となる事例は矛盾する検査データであると考えることが大切である.
◆CK-MB活性がCK活性よりも高値となった場合は,両者の反応タイムコースモニタを確認し,1分間あたりの吸光度変化量および国際単位の式を用いた酵素活性(U/L)を確認することが大切である.
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