今月の主題 蛋白質の活性と蛋白量
技術解説・血中酵素測定
CK-MB
片山 善章
1
Yoshiaki KATAYAMA
1
1国立循環器病センター臨床検査部
キーワード:
急性心筋梗塞
,
CK-MB
,
CK-MB活性値
,
CK-MB・Act
,
CK-MB蛋白量
,
CK-MB・Pro
,
免疫阻害法
,
免疫化学発光法
Keyword:
急性心筋梗塞
,
CK-MB
,
CK-MB活性値
,
CK-MB・Act
,
CK-MB蛋白量
,
CK-MB・Pro
,
免疫阻害法
,
免疫化学発光法
pp.956-962
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904857
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CK-MB活性の測定法は抗M抗体によりCK-MM, CK-MBのMサブユニット活性を阻害して,残存する活性を測定してCK-MBとする免疫阻害法が自動分析法として繁用されている.心筋梗塞診断時に測定するため緊急検査として扱われている.この方法は心筋梗塞ではCK-BBは存在しないことが前提になっており,問題点はミオキナーゼ,ミトコンドリアCK,マクロCKの影響を受ける.一方,CK-MB蛋白量測定はCK-BとCK-MBのモノクローナル抗体のサンドイッチ法を化学発光により測定する免疫化学発光法が利用されており,感度,特異性に優れていることから,CK-MBの精密測定法と位置付けている.AMI時の活性値と蛋白量の測定の結果は大きく二つの症例に分けられる.活性値と蛋白量とほぼ平行して逸脱・消失する症例と,特に消失時に乖離する症例である.
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