MT Seminar―読んで、見て、深める臨床検査技師のための誌上講義
免疫電気泳動法の沈降線の読み方
藤田 清貴
1
1群馬パース大学 学長/附属研究所 所長
pp.592-597
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52060592
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要点
☑免疫電気泳動で形成された沈降線は,その太さや濃さ,および長さなどから,蛋白の増減を半定量的に判読できる.
☑M蛋白は,免疫電気泳動で正常の免疫グロブリンの沈降線とは異なる形態(M-bow)を呈するか,まったく新しい沈降線として観察される.
☑悪性M蛋白(多発性骨髄腫など)のチェックポイントは,M蛋白以外の他の正常免疫グロブリンが抑制されているかどうか,正常血清の沈降線と対比して確認することである.
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