重症嚥下障害の外科的治療

Surgical Intervention for Dysphagia

内容のポイント Q&A

Q1 嚥下障害の外科的治療とは？

嚥下障害の外科的治療は，嚥下に関連した解剖学的構造を変化させることにより，確実な効果を期待するものである．術式ごとに詳述する．

Q2 嚥下機能改善手術とは？

嚥下機能改善手術は，音声を温存しつつ嚥下機能向上を目指す術式の総称である．

Q3 誤嚥防止手術とは？

誤嚥防止手術は，音声を喪失するが完全に誤嚥をなくす術式の総称である．

Q 術後のリハビリテーションは？

術後のリハビリテーションは，特に嚥下機能改善手術で重要で，術式の特徴を踏まえた対応が必要である．

Q5 術後療養上のリスク管理は？

手術侵襲を伴うため，耐術能の評価が重要であり，周術期管理も含めた安全性を担保する必要がある．

　喉頭挙上術後の気管切開孔管理，輪状咽頭筋切断術後の胃食道逆流への対応，誤嚥防止手術後の永久気管孔管理等，術式に応じた管理と介護場面も含めた情報共有が重要である．