巻頭カラー デザインが拓くリハビリテーションの未来
10.補助人工心臓患者へのリハビリテーション
小池 俊光
1
,
黄野 皓木
2
,
松宮 護郎
1
1千葉大学医学部附属病院 リハビリテーション部
2千葉大学医学部附属病院 心臓血管外科
キーワード:
植込型補助人工心臓(植込型VAD)
,
長期在宅補助人工心臓治療(DT)
,
生理的変化・合併症
,
在宅療養
Keyword:
植込型補助人工心臓(植込型VAD)
,
長期在宅補助人工心臓治療(DT)
,
生理的変化・合併症
,
在宅療養
pp.205-209
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033030205
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はじめに
わが国では脳死による心臓ドナーの発生がアメリカやヨーロッパの諸外国と比較しても圧倒的に少なく,重症心不全患者にとって補助人工心臓(ventricular assist device;VAD)は心臓移植までの橋渡し(bridge to transplant;BTT)として受けられる治療法 1)であるが,2021年5月から「移植適応のない方」に対しても長期在宅補助人工心臓治療(destination therapy;DT)として一定の条件を満たせば受けられる治療法となった.
なかでも2011年4月に保険適応となった連続流型の植込型VADは治療成績が良好であることからVAD治療の主流となっており,これまで困難とされてきた在宅療養が可能となったことで,患者のQuality of Life(QOL)の向上が求められている 2-4).
本稿ではVADおよびVADにおけるリハビリテーションの具体的介入について紹介する.
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