リハビリテーション医療における安全管理の一工夫
Ⅱ.回復期リハビリテーション病院における安全管理:6.院内研修の実際
宇内 景
1
,
菅原 英和
1
1医療法人社団輝生会 初台リハビリテーション病院
キーワード:
チーム医療
,
インシデントレポート
,
KYT
,
SMT
,
ハインリッヒの法則
Keyword:
チーム医療
,
インシデントレポート
,
KYT
,
SMT
,
ハインリッヒの法則
pp.183-187
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033020183
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当院の概要
当院は2002年に開設された5病棟179床の回復期リハビリテーション病院で,回復期リハビリテーション入院基本料1を算定している.入院患者は753名(2022年度)で主疾患別割合は脳血管疾患・頭部外傷が約8割を占める.
職員数は456名(2023年4月時点)である.理念に「人間の尊厳」の保持,「主体性・自己決定権」の尊重,「地域ノーマライゼーション」の推進,「ノーマライゼーション」の実現,「情報」の開示の5つを掲げ,この実現に向けて現場のマネジメント,教育研修の双方が重要であるとして教育研修に力を入れてきた.当院の医療安全にかかわる組織は医療安全委員会とその下部組織であるセーフティマネジメントチーム(SMT)が中心となっており,必要時に院長の判断で医療安全推進室,事故調査委員会が招集される.SMTは「転倒転落」「薬剤」「食事誤嚥」「その他」の4グループから構成され,チームの代表は介護福祉士,看護師,管理栄養士,作業療法士が務め,メンバーは多職種で構成される(図1).
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