栄養管理に活かしたい! 漢方医学入門③
フレイルをどう支えるか
-栄養管理と補剤の役割
小川 恵子
1
Keiko Ogawa
1
1広島大学病院 漢方診療センター
pp.452-456
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn148040452
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はじめに
第1回では消化吸収の視点から六君子湯を,第2回では「食べられない・出ない」という問題に対して補中益気湯,大建中湯,麻子仁丸を紹介しました.しかし臨床現場では,もう一つのむずかしい場面があります.「食事量は確保できている」,「便通も整っている」,それでも筋力が戻らない,意欲が上がらない,活動量が増えない,という場合です.
高齢者診療,周術期,がん支持療法の現場では,このような“回復の停滞”をしばしば経験します.これは単なる栄養不足ではなく,フレイルの進行という視点で理解する必要があります.
漢方医学は,この「戻らない状態」を,気血津液の不足や不通としてとらえます.本稿では,フレイルと漢方補剤の考え方を,症例を通して解説します.

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