Path of my life
人とのつながりを大切に
-博士号取得の夢の実現に向けて
岡本 康子
1,2
Yasuko Okamoto
1,2
1浜松医科大学地域医療学講座 訪問共同研究員
2医療法人社団 三遠メディメイツ 志都呂クリニック
pp.553-557
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn144040553
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はじめに
本誌に,病院勤務をしながら大学院博士課程で学ぶ管理栄養士として紹介していただき,はや13年が経過した1).当時,管理栄養士の地位はまだ低く,臨床の場で医師たちと同じ土俵で仕事をするために,栄養の知識だけでなく研究者としての基礎も学び,博士の学位をめざそうと考えた.
とはいえそう簡単なものでなく,8年[医学系研究科(博士課程)6年,継続研究生2年]も大学院に在籍したが論文は完成せず,大学の教員として採用が決まり,やむなく単位取得退学を選んだ.しかし,未完成の論文のことが頭から離れなかった.
定年を1年後に控え,諦めようとしていた矢先,瀬尾芳輝先生(元愛知学泉大学 教授)と巡り合った.先生のご指導のおかげで,1年で論文がアクセプト(受理)され,夢の実現に近づいた.退職後,2023年5月にふたたび浜松医科大学へ入学し,指導教授のもと審査会へ向け準備を行い,論文博士として博士(医学)の学位を取得するに至った.医大の博士課程への道は筆者には無謀な冒険ではあったかもしれないが,自分の無限の可能性を信じ,諦めずにがんばれば,夢はかなうと実感した.後輩に向けたエールとなればと思い,この場を借りて報告する.
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