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特集 動脈硬化性疾患のリスク 解決すべき残余リスクとさらなる新しいリスク要因
新たな環境汚染物質PFAS曝露と動脈硬化性疾患リスクとの関連
-――これまでの知見
Relationship between per- and polyfluoroalkyl substances and atherosclerotic cardiovascular disease
原田 浩二
1
,
原田 真理子
1
Kouji H. HARADA
1
,
Mariko HARADA SASSA
1
1京都府立大学大学院生命環境科学研究科
キーワード:
PFAS(有機フッ素化合物)
,
PPARα(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α)
,
代謝性疾患リスク
,
血管内皮毒性
Keyword:
PFAS(有機フッ素化合物)
,
PPARα(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α)
,
代謝性疾患リスク
,
血管内皮毒性
pp.1207-1210
発行日 2026年6月27日
Published Date 2026/6/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297131207
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PFAS(有機フッ素化合物)は,環境や生体内に長期間残留し,脂質代謝調節に関わる転写因子PPARα(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α)などと相互作用する特性がある.基礎研究では,PFAS曝露がマクロファージの炎症型への分極や泡沫細胞化を促進し,活性酸素(ROS)産生を介して血管内皮のバリア機能を損傷させることが示されている.これらは動脈硬化プラークの形成や不安定化を招く機序であることが示唆されている.一方,疫学研究においては,血中PFAS濃度の上昇とコレステロール値の上昇,脂質異常症や糖尿病の発症リスクとの間に正の相関が認められている.動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)発症リスクについては研究結果にばらつきがあるものの,PFASは既存の臨床的リスクを底上げする潜在的な脅威であり,予防原則に基づいた曝露低減とリスク管理が求められる.

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