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連載 医師の働き方改革――取り組みの現状と課題・Vol.7
兼業(外勤)先の取り扱い
How to manage the working hours at outside hospitals
齋藤 繁
1,2
Shigeru SAITO
1,2
1群馬大学医学部附属病院長
2同大学院医学系研究科麻酔神経科学分野
キーワード:
勤務時間
,
労働基準法
,
兼業
Keyword:
勤務時間
,
労働基準法
,
兼業
pp.546-551
発行日 2025年11月8日
Published Date 2025/11/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295060546
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SUMMARY
医師の働き方改革においては勤務時間の管理が必須であるが,副業・兼業を持つ勤務者に関しては,本務地における労働時間と副業・兼業先の労働時間の双方に関して時間管理が求められ,勤務者一人あたりの総労働時間が規定の範囲内である必要がある.本務地において副業・兼業先での勤務時間を遅滞なく正確に把握することには困難が伴うため,厚生労働省のガイドラインでは,各勤務者からの自己申告に基づく把握に留めることを許容しており,簡易的な労働時間管理方法も管理モデルとして提案されている.いずれにしても,副業・兼業での労働が健康管理上の問題を生じさせていないかを確認する必要はあり,大学病院のように勤務医が副業・兼業を持つことが常態化している医療機関では,自院での勤務時間管理に加えて,副業・兼業先での労働状況の把握にも努めなければならない.

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