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第1土曜特集 腸内フローラの研究進展と臨床応用
基礎研究の進展
腸内細菌由来代謝物の機能
The functions of gut microbe-derived metabolites
宮島 伶奈
1
,
長谷 耕二
1
Reina MIYAJIMA
1
,
Koji HASE
1
1慶應義塾大学大学院薬学研究科生化学講座
キーワード:
腸内細菌
,
短鎖脂肪酸(SCFA)
,
トリプトファン代謝物(Trp)
,
ポリアミン
,
胆汁酸
Keyword:
腸内細菌
,
短鎖脂肪酸(SCFA)
,
トリプトファン代謝物(Trp)
,
ポリアミン
,
胆汁酸
pp.378-385
発行日 2024年11月2日
Published Date 2024/11/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291050378
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腸内細菌は代謝物の産生を介して,宿主の代謝機能や免疫機能の維持に重要な役割を果たしている.腸内細菌代謝物の合成経路はそれぞれの腸内細菌が持つ酵素によって異なり,また,合成された代謝物は宿主細胞が発現する受容体のリガンドとして供給されることで多岐にわたって作用するため,さまざまな疾患の予防や治療の標的となりうる.近年の研究により,腸内細菌代謝物のさまざまな合成経路や作用点が明らかになってきたが,宿主細胞との相互作用に関してはいまだ多くの不明点が残されている.本稿では,腸内細菌代謝物が宿主の細胞に与える影響について,最新の知見をもとに代謝物別に概説する.
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