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第5土曜特集 内分泌疾患の温故知新――日本内分泌学会創設100周年を目前にして
甲状腺
薬剤性甲状腺機能障害
Drug-induced hypothyroidism
間中 勝則
1
Katsunori MANAKA
1
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
キーワード:
甲状腺機能障害
,
甲状腺中毒症
,
甲状腺機能低下症
,
薬剤性
Keyword:
甲状腺機能障害
,
甲状腺中毒症
,
甲状腺機能低下症
,
薬剤性
pp.692-698
発行日 2024年8月31日
Published Date 2024/8/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290090692
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甲状腺の疾患は頻度が高く,日常診療においてよく遭遇する疾患である.加えて,薬剤性の甲状腺機能障害も頻度が高く,かつ多くの薬剤が原因となりうる.特に近年では,チロシンキナーゼ阻害薬(TKI),免疫チェックポイント阻害薬(ICI)といった新たな機序のがん治療薬が広く使用されるようになってきており,それらの薬剤において甲状腺機能障害は頻度が高い有害事象である.そのため,がんに対する治療を継続するうえでも薬剤性の甲状腺機能障害は非常に重要となってきている.甲状腺機能障害は症状が非特異的であることも多く,甲状腺機能障害を引き起こす可能性のある薬剤およびその対応法について知っておくことが,適時の甲状腺機能障害の診断につながり,適切にマネジメントしていくうえでも重要である.
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