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第1土曜特集 不整脈学の新潮流――基礎研究・医工連携からAIの社会実装まで
不整脈治療におけるイノベーション
高精細マッピングがもたらす頻脈性不整脈カテーテルアブレーションの進歩
Contribution of high-resolution mapping to advances in catheter ablation of tachyarrhythmia
田中 泰章
1
Yasuaki TANAKA
1
1横須賀共済病院循環器病センター内科
キーワード:
3Dマッピングシステム
,
高精細マッピング
,
心内心電図
,
カテーテルアブレーション
Keyword:
3Dマッピングシステム
,
高精細マッピング
,
心内心電図
,
カテーテルアブレーション
pp.88-95
発行日 2024年4月6日
Published Date 2024/4/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2890188
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3Dマッピングシステムは,頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションにおける心臓の解剖学的構造と,操作するカテーテルの位置関係を画面上に表示するナビゲーション器具である.加えて,記録した心内電位を基に心臓の電気的興奮を可視化することで,不整脈の機序や回路の理解を助ける診断器具でもある.昨今,高精度の心内電位情報を高密度に取得することでより精緻な3Dマップを作成する,いわゆる高精細マッピングが注目されている.高精細マッピングでは,短時間に多数の高精度な電位情報を取得することになるため,すべての電位について術者が解析し修正することは現実的には不可能である.そのため,これらの3Dイメージ作成のプロセスを,自動化されたアルゴリズムを用いて行っている.現在,わが国で主に使用されているCARTO®,EnSiteTM,RHYTHMIATMのすべての3Dマッピングシステムにおいて高精細マッピングが可能となっているが,使用するカテーテルの特徴や電位情報を可視化するためのアルゴリズムが異なる.それぞれのシステムの特色を理解することにより,精度の高いカテーテルアブレーションを行うことができる.
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