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連載 人工臓器の最前線・vol.16
アフェレシス療法:最近の進歩
Recent advances in apheresis therapy
服部 憲幸
1
Noriyuki HATTORI
1
1千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学,千葉大学医学部附属人工腎臓部
キーワード:
イミュノピュア
,
レオカーナ
,
COVID-19
,
血漿交換
,
LDLアフェレシス
Keyword:
イミュノピュア
,
レオカーナ
,
COVID-19
,
血漿交換
,
LDLアフェレシス
pp.1158-1163
発行日 2022年12月24日
Published Date 2022/12/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu283131158
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□2021年にわが国初のアフェレシスガイドラインが公表された.本稿ではガイドライン作成着手後に生じた変化を中心に,今注目されているアフェレシス療法について概説する.新規デバイスとして潰瘍性大腸炎に対するイミュノピュア®が2020年に,閉塞性動脈硬化症に対するレオカーナ®が2021年に上市された.いずれも今後治療成績が集積され,適切な使用方法が定まってくると思われる.また2022年度から難治性高コレステロール血症に伴う重度尿タンパクを呈する糖尿病性腎症に対するLDLアフェレシス療法が保険適用となった.一方で家族性高コレステロール血症(ホモ接合体)のように,新規薬剤によりアフェレシス療法の必要性が低下した疾患も存在する.さらに2019年末から現在まで世界中で猛威をふるっているSARS-CoV-2感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)に対して各国でさまざまなアフェレシスが行われたが,エビデンスとしては十分ではなく,その有用性については今後慎重に精査する必要がある.
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