FORUM 特別寄稿
COVID-19の急激な感染者数減少を考察する
-――IgGFcBPに注目して
小林 研介
1
,
堤 寛
2,3
Kensuke KOBAYASHI
1
,
Yutaka TSUTSUMI
2,3
1医療法人社団小林医院
2つつみ病理診断科クリニック
3四日市看護医療大学臨床検査学科
pp.891-896
発行日 2022年2月19日
Published Date 2022/2/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28008891
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新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染者と死亡者が世界中で報告されつづけている.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断された人のうち,他の人に感染させているのは2割以下で,多くの人は感染源になっていない.スーパースプレッダーの存在や感染の多様性など,未解明な点は少なくない.日本では,流行第5波後に,想定以上に急激な感染者数の減少を認めている.成因はまだ十分に解明されていない.本稿では,COVID-19におけるIgG Fc-binding protein(IgGFcBP:別称FcγBP)の役割1,2)を重視する仮説を提唱する.
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