FOCUS
COVID-19ワクチン接種後の血小板減少
安本 篤史
1
1北海道大学病院検査・輸血部
pp.46-48
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209213
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はじめに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを収束させるために複数のワクチンが開発された.ワクチンの優れた効果の一方で副反応が問題視され,血小板減少症や血栓症は致死的であり注目された.COVID-19ワクチン接種後に引き起こされる血小板減少症として,ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(vaccine-induced immune thrombotic thrombocytopenia:VITT),免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia:ITP),血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura:TTP)が報告されており,本稿ではこれらの疾患について概説する.
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