連載 COVID-19診療の最前線から――現場の医師による報告・Vol.1
コロナ禍で明らかになった課題:臨床研究とPCR検査
永井 良三
1
Ryozo NAGAI
1
1自治医科大学学長
pp.751-758
発行日 2021年11月13日
Published Date 2021/11/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27907751
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POINT
⃝新型コロナウイルスとの戦いでは科学技術力が問われた.COVID-19に限らず,医学の研究力強化には基礎研究者と臨床医の連携,異分野横断研究,情報科学の医学への導入,臨床研究の支援体制が欠かせない.
⃝市中の無症状者が感染を拡大する可能性がある以上,一般人口のなかのハイリスク集団やハイリスク地域を対象として検査を拡大する必要がある.とくに変異株の増加する状況を考えると,PCR検査の強化は避けられない.
⃝国民一人一人がデータを行動判断に活用するためにも,データをオープンにして分析結果をわかりやすく提示するとともに,専門家が分析に参加できることが大切である.
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