特集 チームで挑む透析患者のフットケア
11.形成外科が行う足病治療について
辻 依子
1
,
寺師 浩人
2
1神戸大学大学院医学研究科形成外科学分野足病医学部門
2神戸大学大学院医学研究科形成外科学
キーワード:
足病
,
包括的高度慢性下肢虚血
,
下肢切断
,
歩行機能
Keyword:
足病
,
包括的高度慢性下肢虚血
,
下肢切断
,
歩行機能
pp.1078-1082
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003092
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足潰瘍を形成した透析患者の予後は非常に悪い.透析患者の足病は包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)であることが多く,足壊疽に対し足部や下腿レベルなどでの下肢切断をやむなく施行することが多い.透析患者は,足潰瘍形成前からサルコペニアを呈していることが多く,下肢切断による歩行障害によりフレイルを助長することが予後悪化の原因の一つであり,予後改善のためには下肢切断後も歩行機能を維持する必要がある.下肢切断後の歩行機能維持を考慮した足病治療について述べる.
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